【モスクワ=石川陽平】ロシアのノワク・エネルギー相は2日、ロイター通信に、ロシアは原油を増産する計画はないと明らかにした。原油市場が供給過剰になっているためだと説明した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国による協調減産が3月末で終了したが、ロシアは当面、市場動向を見きわめる考えとみられる。
インタファクス通信によると、ロシアの3月の原油生産量は日量1129万バレルだった。3月6日にOPECと非加盟産油国の減産協議が不調に終わった後、ロシア国営ロスネフチが増産に転じる可能性を示唆していたが、原油の供給過剰と価格急落を受けて増産を急がない姿勢に転じた。
ただ、ノワク氏は原油市場の現状について、増産の方針に転じたサウジアラビアとは協議していないと語った。トランプ米大統領は1日、ロシアとサウジが近く原油価格を巡る「戦争」の終結で合意すると信じると語ったが、先行きはなお見通せない状況だ。
ノワク氏は1日、ブルイエット米エネルギー長官と電話で協議した。トランプ氏とプーチン・ロシア大統領は3月30日の電話協議で米ロのエネルギー相が会談することで合意していた。だが、OPECとの協調減産の拡大に反対したロシアには米シェールオイルの市場シェアを低下させる狙いがあるとの見方が多い。
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April 02, 2020 at 08:28AM
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露エネルギー相「原油増産の計画なし」 供給過剰理由に - 日本経済新聞
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