英国政府は30日、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大が開発した新型コロナウイルスのワクチンを承認したと発表した。このワクチンの承認は世界で初めて。来月4日から接種が始まる。
このワクチンは、日本政府が1億2千万回分(6千万人分)の供給を受ける契約を結んでいる。今回の承認で、米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテック、米バイオ企業モデルナに続き、日本に供給予定の三つのワクチンはいずれも海外で使用が認められる形になった。
アストラゼネカのワクチンは、「RNA」と呼ばれるウイルスの遺伝物質を使ったほかの二つとはタイプが異なり、遺伝子組み換え技術を使っている。弱毒化したチンパンジーの風邪のウイルスに、新型コロナウイルスの遺伝情報を組み込んでつくる。2回接種で、大規模な臨床試験(治験)では、発症を防ぐ効果は平均70%と報告された。
ファイザーやモデルナのワクチンは零下20~70度での保存が必要とされる。一方、アストラゼネカのワクチンは普通の冷蔵庫と同じ2~8度で保存できるため扱いやすく、接種を大規模に広めやすいとされている。
英国ではファイザーのワクチンが2日に承認され、8日から接種が始まった。英国政府によると、20日までに60万人以上が接種を受けた。(ロンドン=下司佳代子)
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