[東京 16日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は16日午前の会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種に使用する注射器の確保は世界的にも難しい状況との認識を示し、1瓶当たり6回分の接種に対応できる注射器の確保が難しく、メーカーに対して確保するよう今まさに働きかけを行っていると語った。
厚生労働省は9日、米製薬大手ファイザーのワクチンについて、1瓶当たりの接種回数を6回から5回に見直すことを明らかにした。これまで国内で用意されている注射器では5回分しか接種できないことが分かったため。このままでは、同社製ワクチンを接種できる人数がこれまでの予定よりも減少する見通しだ。
同長官は「ワクチンについては、1瓶当たり6回接種が可能な注射器は世界でも供給量が少なく、確保が難しい課題があると聞いている」と述べ、「そうした中で、できるだけ多くの国民に接種が可能となるよう、厚労省で今現在、この注射器の確保に向けて複数のメーカーに働きかけを行っている最中」であることを明らかにした。また、「注射器や瓶に残ったワクチンについては廃棄ということになると思う」とした。
中川泉 編集:山川薫
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