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Thursday, April 29, 2021

武田薬が日本の患者優先とアッヴィ側証人-「ルプロン」供給巡り - ブルームバーグ

武田薬品工業が前立腺がんや乳がんなどの治療に使われる「ルプロン」(一般名リュープロレリン)の供給契約を履行しなかったとして米 アッヴィ アッヴィ・エンドクライン部門が同社を訴えている裁判で、アッヴィ側のコンサルタントは武田が日本国内のルプロン不足を和らげようとし、こうした措置が米患者向けの不足につながると認識してきたことを武田の内部ファイルが示していると主張した。

  セールスコンサルタントを務めるジョン・ラッセル氏は28日、デラウェア州衡平法裁判所での証言で、同ファイルは日本と中国の市場への影響が最小限になるように武田関係者が2020年前半からルプロン出荷を調整したことを示していると述べた。

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  武田の工場での生産問題によってルプロン不足が発生。武田の配分計画により米国でルプロン不足が生じるとマネジャーらは同ファイルで認識していたが、その影響については「何とか管理できると彼らは感じていた」とラッセル氏は語った。

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  武田の米担当者にラッセル氏の証言に関してコメントを求めたが、電子メールへの返信はなかった。同社は裁判文書で、アッヴィが世界の他のがん患者を犠牲にしてルプロンを使う米患者を不当に優遇しようとしていると反論。米国の患者は競合薬「 エリガード」を利用することができ、アッヴィがルプロン用量を蓄えようとしていると主張した。

  アッヴィのルプロン販売担当マネジャー、スティーブン・レーゲラー氏はルプロンを製造する山口県光市の工場での生産問題が続く中で、武田が20年4月に米パートナーへの供給を絞り始めたと先に証言。「ルプロンを使用している患者は信頼できタイムリーな形で用量を必要としている」とし、武田はそうした基準を満たすことを繰り返し怠ったと主張した。

原題:
Takeda Accused of Favoring Japanese Patients for Cancer Drug(抜粋)

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