![日本語の授業「国語基礎」で、習熟度別に分かれて学習する外国籍の生徒たち。複数人の教員が机を回りながら教えている=茨城県常総市の市立水海道中学校で2021年4月30日午後6時59分、千脇康平撮影](https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/05/23/20210523k0000m040077000p/9.jpg?1)
公立夜間中学は、かつては主に戦後の混乱期に生活の困窮などから学校に通えなかった人たちの学びの場だったが、近年は外国籍や不登校だった生徒が増えるなどその役割は多様化している。国は各都道府県・政令市に設置を促しているが、ニーズの把握の難しさなどを理由に進んでいない。夜間中学がある地域はなぜ開設することができたのか、経緯を取材した。【千脇康平】
11カ国語あいさつ「誰も取り残さない」
「こんばんは」「ボアノイチ」「ナマステ」「マサーウルハイリ」――。午後5時25分、授業に先立って行う「夕会」は11カ国のあいさつで始まる。教員と生徒が全員で口にする。
茨城県常総市立水海道中学校に2020年度に開設された夜間学級には、市内外から10~70代の生徒29人が通う。授業は週5日で1日4コマ(1コマ40分)。国語、数学、英語など昼間の中学と同じ9教科で、道徳や総合的な学習の時間もある。
生徒のうち外国籍は21人と7割を占める。ブラジル人が8人と最も多く、パキスタンやネパールなど全部で10カ国に上る。母国や日本で義務教育を十分に受けられず、門をたたいた生徒たちだ。
アフガニスタン出身のバトゥル・イテハラさん(16)は今年度、妹と一緒に入学した。家族と来日したのは数年前。戦争の影響で母国では小学校に通えず、日本の中学に進んだものの言葉の壁などがあってなじめずに欠席がちだった。「国語(日本語)を頑張って、子どもに日本語を教える先生になりたい。自分が分からなくて苦労したから」
19年に来日したバングラデシュ人のハメド・モハンメド・ファランさん(17)は当初、高校入学を希望していた。しかし、居住地の役場から日本の中学を卒業していないと無理だと…
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