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Thursday, July 1, 2021

ワクチン“供給見通せず…予約中止相次ぐ”一方で『在庫に余裕』自治体で明暗分かれる - 毎日放送

ワクチン“供給見通せず…予約中止相次ぐ”一方で『在庫に余裕』自治体で明暗分かれる

更新:2021/06/30 18:37

 新型コロナウイルスワクチンについて、“国からの供給が見通せない”として、新規の受け付けができなくなっている自治体が相次いでいます。一方で、十分届いている自治体もあり、明暗が分かれています。

 和歌山市は6月30日、12歳~64歳までの市民約21万人を対象に新型コロナウイルスワクチンの接種券を一斉配送しました。接種率上位の和歌山。現時点では国から十分な量が供給されていて、在庫には余裕があるということです。

 一方、京都市伏見区にある『羽束師クリニック』では、これまで週に400人ほどのペースで接種してきましたが、7月12日以降は一旦予約を停止しているといいますが、“ワクチンを予約したい”という電話が朝からひっきりなしにかかってきます。

 (羽束師クリニック 小川一也院長)
 「問い合わせは多いですね。朝から20本以上、『ワクチンの予約ができますか』という電話をいただいています。われわれ非常に不安に思っています。今のところワクチンが入ってくる確約がなければ、新しい予約は受けないようにしています」

 京都市によりますと7月以降、国からのファイザー社製のワクチン供給量が2週間で約90万回分と、これまでの半分程度に減る見込みで、6月28日立ち上げたばかりの、『かかりつけ医がいない人向けの予約サイト』で、ほとんど予約ができない状況になっています。

 (京都市保健福祉局 吉田就一担当部長)
 「個々の医療機関でワクチンをため込んでいる、在庫を多く持っている状況ではないので、国には状況をご理解いただき、しっかりとワクチンを供給いただきたい」

 市民からは戸惑いの声もあがっています。
 
 (京都市民)
 「ワクチンの量が一定に入ってくるのがどうかとか、ちゃんとした情報を国が流してほしいと思います」
 「政府のやっていることっていい加減ですよね。あとからあとから『こんな状態になりました』というのはおかしいと思います」

 京都市だけではありません。兵庫県丹波市でも6月29日、『64歳以下の予約受け付けを中止する』と発表しました。市は当初、7月12日から64歳以下への接種を始める予定でしたが、対象の市民約3万2000人に対して、国からは2300人分ほどしか届かないと連絡があったということです。他にも、三木市で予約の受け付けを中止しているほか、丹波篠山市では60歳未満の予約受け付け開始のめどがたっていないということです。

 こうした状況について6月30日朝、加藤勝信官房長官は次のように話しました。

 (加藤勝信官房長官 6月30日)
 「7月前半で自治体から配分量を超える希望があったことから、人口・自治体の希望量・接種実績などを勘案して配分することとしており、各都道府県においては、域内の市区町村の接種状況や在庫状況などを踏まえて、円滑に接種が進むよう調整もお願いしていきたいと考えています」

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