【NQNニューヨーク=川内資子】30日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の10月物は前週末比0.47ドル(0.7%)高の1バレル69.21ドルで取引を終えた。週末に米南部に上陸した大型ハリケーン「アイダ」の影響で目先は供給が細るとの見方から原油の買いがやや優勢となった。
アイダは29日、石油施設が集中する米メキシコ湾岸から南部ルイジアナ州に上陸し、同地域にある石油施設の大半は操業を休止した。アイダは30日に熱帯低気圧に勢力を弱めたが、ニューオーリンズの全域の停電などの被害が報じられた。石油施設に関する大きな被害は伝わっていないが、精製や輸送への影響の全容が明らかになるには数日かかるとされる。目先は供給が細るとの見方から原油を精製して作るガソリン相場が上昇。原油にも買いが優勢となった。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」が9月1日に会合を開く。OPECプラスは7月に協調減産を8月から毎月縮小することで合意しており、今週の会合では決定を維持するとの見方が市場では多い。ただ、会合の結果を見極めたいとして、積極的な取引を見送るムードがあった。
ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前週末比7.3ドル(0.4%)安の1トロイオンス1812.2ドルで終えた。緩和的な金融政策が当面続くとの見方から前週末に上昇した反動で、目先の利益を確定する目的の売りがやや優勢となった。
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