佐賀新聞社が主催する佐賀西部政経セミナーが9日、鹿島市の割烹清川で開かれた。インバウンド戦略アドバイザーの村山慶輔氏が「観光再生~アフターコロナに向けて~」と題して講演し、観光客から繰り返し訪れてもらえる地域になるには「多様なニーズをとらえ、ファンを増やしていけるかが鍵になる」と提言した。
村山氏は、訪日外国人が求める旅のスタイルの一つとして「アドベンチャートラベル」を紹介。開放感のある自然や異なる文化を体感しながら「地域に触れたい、地元のコミュニティーに入ってみたいというニーズがある」と分析した。
観光振興を巡っては、いかに集客を増やすかという議論に傾きがちな点を指摘。「コロナ下の旅は、関係性の近い夫婦や恋人などの単位になった。リピートも含め、いかに地域にお金を落としてもらうか。量より質を重視したサービスプランを」と投げ掛けた。
海外ではベジタリアンの人口が年々増え、食のニーズが多様化していることも取り上げた。「旅先としての日本の人気は高い。訪日観光客はじわじわ戻ってくるが、例えばベジタリアンの人に対応するメニューがなければ、行き先としては選ばれなくなってしまう」と問題提起した。
海外では環境に配慮した「サステナブル」な飲食店や宿泊施設が選ばれる動きがあることも紹介した。
村山氏は10日午前11時から唐津市の唐津シーサイドホテルで開かれる唐津政経懇話会でも講演する。(中島幸毅)
※講演要旨を後日、オピニオン面に掲載します。
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