[東京 21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は大幅に下げている。今週は7年ぶり高値を付けたが、米原油・ガソリン在庫の増加を受けて利食い売りが出た。
しかし供給逼迫と地政学的リスクへの懸念から全体的な市場の心理はなお底堅い。
0606GMT(日本時間午後3時06分)時点で北海ブレントは1.52ドル(1.7%)安の1バレル=86.86ドル。一時3%下落し、昨年12月20日以来の大幅安となった。
米WTI先物は1.66ドル(1.9%)安の83.89ドル。一時3.2%下げ、昨年12月20日以来となる大幅安を記録した。
両先物は前日の取引を小幅安で終了し、このところの上昇の勢いが止まった。両先物は年初来10%超上昇している。
20日発表の米エネルギー情報局(EIA)週間石油在庫統計によると、ガソリン在庫は590万バレル増え、昨年2月以来の高水準となった。また、原油在庫は市場の減少予想に反して51万5000バレル増加した。
野村証券のシニアエコノミスト、大越龍文氏は、米原油在庫の予想外の増加が利益確定の売りにつながったとし、最近の上昇は行き過ぎだったと述べた。
ただ下落幅は限られたと指摘し、需要が回復する中で供給不足が続くとみられているほか、ロシアとウクライナ、中東での地政学的緊張により投資家は売りに慎重になっていると分析した。
サンワード貿易のチーフアナリスト、陳晁熙(ちょうき)氏は、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げへの懸念から株式市場が低迷したことも、原油市場の地合い悪化の一因との見方を示した。
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