米資産運用会社 ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は2日、世界的なサプライチェーン混乱に伴いインフレ率が数年にわたって高止まりするとの見方を示した。
フィンク氏(69)はブルームバーグテレビジョンのインタビューで「それは世界のさまざま地域で起きた新型コロナウイルス流行やロックダウン(都市封鎖)の影響が合わさったものだ」とし、「どちらかと言うと供給が主因だ」と語った。
フィンク氏は以前、ウクライナでの戦争が世界経済に重大な変化をもたらしたと指摘。企業や政府は海外市場依存の再考を迫られ、国内の能力拡充に向けた支出拡大を余儀なくされると述べていた。
フィンク氏はインタビューで、米金融当局は経済全体の供給問題を是正する手段を自らは持ち合わせていないとし、市場ボラティリティーは続くと予測した。米経済が環境により優しいエネルギー源に移行することもあり、インフレ率は高止まりする可能性が高いとした。
環境を巡る対応については、企業が今年、温室効果ガス排出に関する情報提供を自発的に拡大していると指摘。「私は環境分野の警察にはなりたくない」とし、こうした役割を「民間部門に求めるのは間違っている」との考えを示した。
原題:
Fink Sees Elevated Inflation for Years Amid Supply Shocks (1)(抜粋)
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