[11日 ロイター] - 米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)は11日に公表した調査で、欧州各国政府による2023年の純国債供給額が過去最高の4000億ユーロ(3880億ドル)近くに達するとの見通しを示した。欧州中央銀行(ECB)による量的引き締め(QT)策の実施が困難になるとも分析した。
BofAのアナリストらは23年の純国債供給額が「圧倒的な過去最高額になる」とし、「今年予想している1200─1450億ユーロを大きく上回るだろう」とコメントした。
BofAは15年以来、純発行残高をマイナスに維持してきた中銀の長期にわたる支援がなくなり、純国債供給額が増加すると強調した。
今後は「特にスプレッド商品は中銀金利の上昇と体系的フロー支援がないという新たな局面に価格が移行するため、高い事故リスクを伴う可能性がある」とし、「この見方からするとECBのQT実施はさらに著しく困難になる。『受動的な形』であっても欧州政府による純国債供給額はさらに1000億ユーロ増える可能性もある」と指摘した。
ECBの政策担当者はQTの実施時期について議論を始める可能性が高く、今年12月の決定を期待する声も一部出ている。
からの記事と詳細 ( 欧州国債の純供給額、23年は過去最高の約4000億ユーロ=BofA - ロイター (Reuters Japan) )
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