価格が安定していることから「物価の優等生」とも言われる卵が値上がりしている。飼料価格の高騰に加え、鳥インフルエンザ感染が異例のペースで拡大し、鶏などの殺処分数が過去最多を更新しているためだ。先行きの見えない鳥インフルの感染拡大は、卵の供給量の減少に拍車をかけ、値上がりだけでなく、これまで当たり前のように購入できた卵が品不足になってしまう懸念も出ている。
「価格の天井が見えない」
オムライス専門のチェーン店「神田たまごけん」の東京都豊島区の店舗。厨房(ちゅうぼう)では、お店の看板商品である「ふわふわ、とろとろ」のオムライスに使う卵がフライパンで熱せられ、チキンライスの上に盛り付けられていた。
神田たまごけんは東京都内を中心に6店舗を展開し、1店舗あたり1日約300個の卵を使用する。その卵の仕入れ価格が1月現在、1年前に比べて3割値上がりしているという。
2022年は肉や油、チーズなど卵以外の食材価格や光熱費が上昇し、数年ぶりにメニュー価格を値上げしたばかり。運営会社「TGK」(東京)の安藤隼人社長(42)は「卵の価格があまりに上がるようであれば、困るというか、仕方がないのでまた値上げするしかない」と話す。
取材中、卵の納品に店舗を訪れた卸売業者に安藤さんは卵価格の先行きを尋ねた。卸売業者は「まだまだ上がると思います。鳥インフルがこれだけ続いている状態なので、今年はちょっと(価格の)天井が見えないです」と困り顔で応じた。
殺処分が過去最多、飼料価格も高騰
卵の価格が上昇している背景には、…
からの記事と詳細 ( 卵が異例の値上がり 鳥インフル急拡大が拍車、安定供給のカギは - 毎日新聞 )
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