ロシアによるウクライナ侵攻などで化学肥料の価格高騰が続く中、野村農林水産大臣はカナダの天然資源相と会談し、肥料の原料となる塩化カリウムの安定供給に向けて協力を求めました。
野村農林水産大臣は17日午後、来日しているカナダのウィルキンソン天然資源相と会談しました。
カナダは、化学肥料の原料となる塩化カリウムの埋蔵量のおよそ4割を占める主要な産出国で、日本は現在、大半をカナダから輸入しています。
こうした現状を踏まえて、野村大臣は「化学肥料の原料が日本に全くない中で、塩化カリウムの日本への主要な供給国として取り組んでいただき感謝している」と述べたうえで、今後の安定供給に向けて協力を求めました。
これに対してウィルキンソン天然資源相は「日本とカナダは同じ価値観を共有し、長きにわたって友好関係を結んでいる。今後さらに緊密に両国が協力できることに大きな期待を寄せている」と応じ、要請に理解を示しました。
塩化カリウムは、ロシアやベラルーシも主要な産出国ですが、ロシアによるウクライナ侵攻以降、経済制裁の影響で日本は両国からの輸入が実質的にできない状況となっているということです。
こうしたことが化学肥料の価格高騰にもつながっていることから、日本としては、今後もカナダに対して安定供給への働きかけを続ける方針です。
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