ブダノフ情報総局長は、21日に公開されたフィナンシャル・タイムズのインタビューの中で、ロシアはウクライナでみずからの生産能力を超える砲弾や武器を使っているため他国に供給を求めているとしたうえで、現在、北朝鮮がロシアにとって最大の武器供給国となっていると指摘しました。
そのうえで、「北朝鮮は大量の砲弾を移送した。これでロシアは少し息を吹き返した。北朝鮮の支援がなければ、ロシアにとって壊滅的な状況になっていただろう」と述べました。
ウクライナでは、ロシア軍の攻撃が続き、東部ドネツク州の主要都市クラマトルシクで22日、1人が死亡したほか、同じく東部ハルキウ州で配電会社の施設で火災が発生し、周辺地域で停電が起きているということです。
一方、ドネツク州のロシア側が支配する拠点では21日、市民27人が死亡し、ロシアは、ウクライナ軍の攻撃によるものだとしているほか、ロシア北西部の港にあるガス会社の施設で起きた火災について、ウクライナのメディアはウクライナの治安機関が行った攻撃だったと伝えました。
これについてロシア大統領府のペスコフ報道官は22日、ロシアの市民やインフラ施設を守るため、「特別軍事作戦は継続される」と述べ、軍事侵攻を続ける姿勢を強調しました。
こうした中、22日、ウクライナへの支援を積極的に進めてきた、隣国ポーランドのトゥスク首相が先月の就任以来初めての外国訪問として首都キーウを訪れました。
トゥスク首相はゼレンスキー大統領と共同会見を開き「ウクライナの勝利の可能性を高めるためにあらゆることをする」と述べ、弾薬や武器の生産を増やすための計画を共同で進める考えを明らかにしました。
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