Takaya Yamaguchi
[東京 21日 ロイター] - 財務省が超長期債の追加発行を減らす方向で調整に入ったことが21日、分かった。複数の関係筋が明らかにした。8月に予定している残存15.5年から39年の流動性供給入札で、供給額を1000億円減額する。
市場関係者と24日に協議し、近く正式に決める。4―6月には、残存1年から5年を奇数月に5000億円、残存5年から15.5年を毎月6000億円、残存15.5年から39年を偶数月に5000億円供給した。
7―9月は、残存15.5年から39年を減額し、需給の引き締まり感が強い銘柄のある残存5年から15.5年を増額する。残存15.5年から39年の供給額は4000億円に抑え、8月と9月にそれぞれ実施する5年から15.5年の供給額を500億円ずつ増やし、供給額を新たに6500億円とする。当局者からのコメントは得られていない。
流動性供給は、市場で枯渇した発行済みの銘柄を追加発行する仕組み。日銀が9割近く保有する銘柄もあり、流動性を確保する手段として活用されている。
2024年度国債発行計画で計上した市中発行171兆円のうち流動性供給分は13兆2000億円だが、今回の増減で年間発行額そのものは変わらない。
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