新型コロナウイルスの感染拡大が、スマートフォン商戦や、超高速・大容量の次世代通信規格５Ｇのスタートに、影を落とし始めている。スマホの生産・供給に遅れが見られ始めているからだ。需要期を前に、携帯電話大手も気をもんでいる。
入学や入社などを控えた３月は、スマホ販売の新規契約が増える商戦期だ。供給不足は業績に打撃を与えかねない。
携帯大手３社は現時点では在庫を確保しているが、米アップルはすでにiPhone（アイフォーン）で一時的な供給制限が生じる恐れを示しており、新型肺炎の影響がどれだけ長期化するか見通しづらい状況だ。「販売が前年同期比で半減する機種も出かねない」（大手）と不安視する見方もある。
携帯サービスを支える基地局にも影響が及ぶ。日常的なメンテナンスが欠かせないが、部品の供給に遅れが見え始めたからだ。ＮＴＴドコモは今月下旬から、部品が融通できる体制を整えるため、スマホ端末や基地局などの製造メーカーと協議を始めた。
感染拡大が長期化すれば、今春にサービスを開始する５Ｇ商戦にも逆風になりかねない。３月中の開始を発表済みのＫＤＤＩ（ａｕ）とソフトバンクとも「変更予定はない」が、「５Ｇに対応する端末を潤沢に用意できるかどうか見通せない」との声も出ている。
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February 25, 2020 at 04:28PM
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スマホ商戦に影、iPhone供給制限の恐れ…大手「販売半減の機種も」 - 読売新聞
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