■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪
私たちが真に問題と思っていること・解決したいと思っていることをニーズというが、このニーズをしっかりととらえた製品というのは強いものだ。製品を提示すればあとは消費者が元々持っている欲求が購買を駆り立ててくれるからである。とは言え、消費者のニーズを見つけるのは容易いことでなく、そもそも消費者自身がそのニーズを意識していないことも多い。ニーズを顕在化させてくれたことに対する感謝の気持ち、今回紹介するモノたち購入する際には、こんな気持ちも含まれているのかもしれない。
背負っている鞄だけが雨に濡れる傘からの卒業『スウィングバックパック』
1919年創業のドイツの老舗傘メーカーによるブランド「Euro SCHIRM」から発売されている『スウィングバックパック』という傘は、私たち誰もが傘に対して感じていたであろう不満を解消する製品だ。その不満とは、傘をさしているのに背負っている鞄だけが雨から守られずに濡れてしまうということだ。もちろん気を付けることで一定程度は防げる部分もあるのだが、視野から外れる背中のどこまでが傘に入っているかを始終確認することはできないので、結果として背負った鞄が雨に濡れてしまうことが多い。しかし、この『スウィングバックパック』という傘、傘を開くと背中方向にも生地が自動で展開するようになっているので、これまで濡れていた背中のバックたちを雨から守ることができる。もちろん通常通り閉じる動作を行えば展開した部分も自動で収納されるので、余分な動作を行う必要はない。カラーラインナップはブラック・レッド・ネイビー・リフレクトブラック・シルバーメタリックの5色で価格は税込み9,680円。「A&F COUNTRY」のHPから購入することが可能だ。
余分な長さのコードからおさらばする電源タップ『SLIDEWIRE』
私たちのニーズを満たすための工夫は実はほんの些細なことなのかもしれない、そんな風に思わされるのがこの『SLIDEWIRE』だ。現在使われている電源タップは、移動する際は一緒にコードも移動する。だから、コンセントから遠いときはコードは張りつめている一方、近いときにはコードが余ってしまうことになる。ところが、この『SLIDEWIRE』の場合はそうではないらしい。まるで電車のようにコードの上を電源タップがスライドする仕組みになっているので、一度コードを張ってしまえばあとはその上で好きな位置に電源タップをスライドさせるだけでいい。オフィスなどで複数人が使うような場面では、その時々で電源タップの必要な位置が変わってくると思うので、たるんだコードに邪魔されることなく使えるのは有難いのではないだろうか。タップ上には一般的なコンセントの差し込み口2つに加えて、USBポートが2つ付属しているのも嬉しい。こちらの製品はクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で資金調達を行っていたが、現在は終了しており一般販売はまだ開始されていないようである。一般販売を期待したい製品のひとつだ。
雨の日の持ち運びにも配慮されたクラッチバッグ『MULTI CLUTCH BAG』
雨に濡れた折り畳み傘を収納する専用のポケットを備えたバッグというのは数年前から目にするようになってきた。一方で、クラッチバッグで同様の機能を備えたものはこれまでなかったのではないかと思う。クラッチバッグを使用する人の中には、そもそも必要なものをだけを1つにまとめて持ち歩きたいという願望があって直にクラッチバッグとその中身だけを持って出かける人もいると思われるので、クラッチバッグに入らない荷物が増える雨の日は憂鬱だったかもしれない。この『MULTI CLUTCH BAG』はそんなニーズに目を向けた製品だ。水に強いナイロンポケットを設けることで、雨に濡れた傘もクラッチバッグの中に入れて持ち歩くことができるので、これまで雨の日は分けて持ち歩いていた荷物を1つにまとめることができる。カラーラインナップはブラック・ブラウンの2色が用意されており、素材にはイタリア産バケッタレザーに近い独自開発したオリジナルレザーを使用しているとのことだ。こちらのクラッチバッグはクラウドファンディングサイト「Makuake」で資金調達を実施していたが、成功裡に終わっている。一般販売はまだされていないようだが、販売された折は是非手に取ってもらいたい。
必需品同士を組み合わせた秀逸なアイデア『CHARGER ON THE SEAT』
飛行機や高速バスなど、座席が指定された乗り物に乗った際には携帯電話などのガジェットを充電する機会も増えてきた。中にはUSBの差し込み口を備えた座席もあるので確かに有難いのだが、問題はそれらが設置されている場所だ。自分の顔の前にくるテーブルの脇だったり、座席の脇に差し込み口があるとコードの長さが十分にないとガジェットを手元に持ってくることができず、充電している間は使用することができないということも起こってくる。ところで、そうした座席指定された乗り物には「当たり前のようにシートベルトがある」という点に目をつけたのがこの『CHARGER ON THE SEAT』だ。せっかく自分の一番近いところにシートベルトという設備があるなら、そこにUSBの差し込み口を搭載してしまえばよいではないか、というもの。シンプルなアイデアだが、確かにその通りである。私たちのニーズを満たしてくれるアイデアというのは大仰なものである必要はないことに気づかされるデザインコンセプトだ。
text/Wataru KOUCHI
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May 19, 2020 at 04:06AM
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