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Sunday, December 6, 2020

電子ホワイトボード、教育機関にニーズ ジョイテック・宇佐美博之取締役に聞く - SankeiBiz

 ジョイテックが販売する電子ボード「BOARD@白板家(はくばんや)」が好調だ。既存のホワイトボード・黒板に書いた文字・イラストをそのままパソコンなどに取り込んでデータ保存できることが企業や教育機関などから評価された。新型コロナウイルス感染拡大でオンライン会議・授業が増えていることも追い風となっており、2021年9月期は前期比4割増の400台の販売を見込む。宇佐美博之取締役営業企画部長は「遠隔地でもホワイトボードに書いた文字などが鮮明で、しかもリアルタイムで情報を共有できる。顧客の満足度は高い」と拡販に自信を見せる。

 --白板家の特徴は

 「既存のホワイトボード(マグネット対応)、マーカー、イレーザーをそのまま使用できること。ホワイトボードに白板家のタッチフレームを取り付けて無料アプリをインストールするだけで板面に書いた内容を瞬時にパソコンに表示する。商談で『檸檬(れもん)』『薔薇(ばら)』といった難しい漢字を書いても瞬時に表示できるので納得してくれる。データを保存することもできる。このためホワイトボードに書いた情報をデジタルデータで保存したいとか、離れた場所のパソコンやスマートフォン、タブレットに表示したいといった要望に応えられる。それが受け入れられた」

 --購入した企業や教育機関からの評価は

 「オンライン会議・授業で使用しているユーザーが多い。英語教育に力を入れている富士通ソフトウェアテクノロジーズはTOEIC対策講座を遠隔地にライブ配信する際に活用している。以前は板書したホワイトボードをカメラ撮影して映像を配信していたが、蛍光灯が映り込んだりして板書が見えにくかった。導入後は板書をパソコン画面上できれいに、しかもリアルタイムで見ることができるため理解しやすいという。研修効果も向上したと聞く」

 --新型コロナの影響は

 「対面授業を行ってきた西荻窪塾はコロナ感染を防ぐためオンライン授業の導入が急務となり、対面授業との併用が可能な白板家を採用した。保存した板書データを復習にも役立てることができると好評だ。導入する大学も増えている。企業と教育機関の購入割合は、以前は8対2だったが、今は6対4だ」

 --売れ行きは

 「17年2月に発売したが、業務用ゲーム機の販売が主要事業だったので販路が全く違い苦戦した。展示会に出展するなど地道にこつこつと営業活動を展開する中で企業などを訪れるとホワイトボードを使っているところが多いことを知り、白板家のニーズはあることが分かった。実際、大手企業の導入実績をホームページに載せると認知度も高まり、それにつれて問い合わせなどが増えた。事業も徐々に軌道に乗り、販売台数も初年度は40~50台だったが、19年9月期は160台、20年9月期は280台と増加。21年9月期は400台を目指す」

 --今後の展開は

 「11月から『白板家+(プラス)』を投入した。既存のディスプレーが後付けで簡単にタッチパネル化でき、本体付属のUSBケーブルをパソコンに接続するだけで直接画面上で操作したり、資料に書き込みを入れたりできる。顧客の声を聞いて製品化したので手応えを感じている。予定を書き込むホワイトボードの電子化にも乗り出す」

【会社概要】ジョイテック

 ▽本社=神奈川県相模原市南区相模大野7-7-4

 ▽設立=2004年11月9日

 ▽資本金=3000万円

 ▽従業員数=8人

 ▽事業内容=業務用ゲーム機の企画・開発・製造、電子ボードの企画・製造・販売など

【プロフィル】宇佐美博之 うさみ・ひろゆき 法政大学法学部卒。2008年スズキ入社。14年ジョイテック入社、18年から現職。34歳。神奈川県出身。

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