[メルボルン 29日 ロイター] - アジア時間29日の原油先物はまちまち。サウジの減産方針や米原油在庫の減少と、新型コロナウイルスワクチン接種の遅れや変異種の感染拡大を受けた需要減リスクが綱引きとなっている。
0151GMT(日本時間午前10時51分)時点で、米WTI(ウエスト・テキサス・インターメディエート)先物は0.03ドル安の1バレル=52.31ドル。
北海ブレント原油先物3月限は0.14ドル(0.3%)高の55.67ドル。同限月は29日が最終売買日。より出来高の多い4月限は0.11ドル(0.2%)高の55.21ドル。
供給削減が価格の下支え要因となっている。
サウジアラビアは2月と3月の産油量を追加で日量100万バレル自主削減する方針。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の減産順守率も上昇している。
オアンダのアナリスト、エドワード・モヤ氏は「OPECプラスの減産が効果を発揮しているうえ、来週にも米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発する新型コロナワクチンが当局の承認を得られるとの期待が高い」と指摘した。
米エネルギー情報局(EIA)が27日発表した週間石油在庫統計によると、1月22日までの米原油在庫は991万バレル減となり、予想(43万バレル増)に反して減少。2月の石油生産が小幅減となる予想であることも買い材料となっている。
一方、ワクチン接種の遅れと新型コロナウイルス変異種の感染拡大が上値を抑制している。
アナリストらは、南アフリカ変異種への感染者が米国でも確認されたことや、ワクチン接種の進ちょく率が高いイスラエルで新規感染者が増加していること、欧米でのワクチン配分を巡る問題が市場心理を冷やすと指摘する。
アクシのグローバル・ストラテジスト、スティーブン・イネス氏はワクチンの入手可能性と接種の進展度合いが、投資家にとって2大懸念材料だと指摘した。
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