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Saturday, February 27, 2021

<追う> 夜間中学校、県が設置を検討 ニーズ多様 - 中日新聞

 外国籍の子どもや不登校のまま義務教育を終えた人たちの「学び直しの場」としての役割を担う公立の夜間中学校。文部科学省は各都道府県に少なくとも一校以上を目標に掲げ、各地で開設に向けた動きが進むが、県内には一校もない。県教委は昨夏に検討委を設置し、設置の是非を検討している。

 (斉藤和音)

 夜間中学は、基本的に昼の中学校と同じ教科を学び、修了すれば中学卒業資格が得られる。文科省の調査では、昨年一月現在の生徒数は千七百二十九人で、外国籍が八割を占める。戦前から戦後、学校に通えず義務教育を修了していない生徒が減る一方、外国人の生徒が増えている。

 「今、不自由なことがないのは、夜間中学のおかげ」。日本ボリビア人協会理事長の山田ロサリオさん(68)=津市西丸之内=は、自身の経験から設置を訴える。

 一九八九年、日本人の夫の転勤に伴い、幼い子どもたちを連れて南米・ボリビアから来日。当初は日本語がまったく分からず、買い物や病院の受診などに苦労した。「子どもを育て、生きていくためには勉強しないといけなかった」。奈良県の夜間中学へ入学し、月−土曜日の午後五時半から、高齢者や韓国人、中国人らの同級生と机を並べた...

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