新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、県内で準備が本格化している。国の示したスケジュールに基づき、3月中旬には約6万7千人の医療従事者らの接種がスタートし、4月以降に高齢者らに拡大される見込みだ。県と市町は会場や人員の確保、医師会などとの調整を急ぐ。ただ、ワクチンがいつ、どの程度供給されるかは不明で、手探り状態のまま過去に例のない大規模接種への作業を進めている。
厚生労働省の資料などによると、県内での接種は国による先行接種が2月下旬、国立病院機構(NHO)宇都宮病院の医療従事者を対象に始まる。県は、その他の医療従事者や救急・保健所職員らの優先接種の体制整備を担い、既に計108カ所の接種会場を確保した。
県はワクチンの流通体制の確保にも当たる。市町を超えた広域的な接種体制が想定されることから、県内を、複数の市区町村がまとめて指定される「2次医療圏」単位の6地域に分け、それぞれ卸業者を設定。混乱が生じないように対応を進めている。
高齢者や一般向けの接種は市町が担当する。3月中旬ごろから接種券(クーポン券)の発送を始め、準備が整った市町から接種を始める。一般向けは、4月下旬以降の発送を予定している。
接種後の副反応などへの相談体制として、県は3月上旬に看護師を配置したコールセンターの運用を開始する。市町も一般的な相談を受け付けるコールセンターなどを設ける。
県は1月に8人で構成する「ワクチン接種対策チーム」を設置。5日には県民向けのホームページも開設し、接種を受けるための手続きなどを紹介している。
同チーム担当者は「ワクチンの供給時期など不確定な部分は多いが、想定されたスケジュールに合わせて準備を急ぐしかない」と説明。「不安を抱える市町との連携や支援を強化し、円滑に接種が実施できるよう取り組みたい」としている。
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