2021年5月1日(土)
製薬企業と再協議を
田村氏
日本共産党の田村智子政策委員長は３０日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種について問われ、「ワクチン供給量の情報が本当にない。自治体は、どういう計画を立てていいかわからず大混乱だ」と指摘し、「製薬会社との秘密契約を理由に供給量を示さないが、これでは国内での接種計画が立てられない。秘密契約という扱いについて、政府は製薬会社と再協議すべきだ」と主張しました。
東京、大阪での大規模接種会場の設置について田村氏は「大規模接種をするというなら、そのワクチンがどう押さえられているのか。大規模接種の体制も、自衛隊派遣の災害派遣と言われるが、本当にとれるのか」と指摘。「政府は計画をぶち上げるが、実態を伴っているかの判断がつかない」として、予算委員会など、時間をとった審議が必要だと述べました。
また菅義偉首相が、７月末までに高齢者への接種を終えたいとしていることへの受け止めを問われた田村氏は「“終えたい”と希望的観測だけ述べられても困る。高齢者も予約しようにも、電話もネットもつながらず、実際に接種会場に行って行列ができるという異常事態になっている」と強調。「製薬会社との関係で、全体の供給がどうなっているのかを示して、国民全体で何割が何月までに接種できるという見通しを示さなければいけない。そうした正確な情報発信を求めたい」と語りました。
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