
【NQNニューヨーク=戸部実華】5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前営業日の1日に比べ2.80ドル(4.6%)安の1バレル58.65ドルで取引を終えた。米国がイラン核合意に復帰すれば同国の原油供給が増えるとの観測が強まった。
米国の核合意復帰に向け、当事国の合同委員会が6日に開かれる。米国とイランは欧州連合(EU)を介した間接的な協議となる見通し。市場ではイランへの経済制裁が緩和され、同国の原油輸出が増える可能性が意識された。
新型コロナ感染が広がる欧州やインドなどで原油需要の回復が遅れるとの見方も相場の重荷となった。インドは5日、1日あたりの新規感染者数が過去最多を更新したと伝わった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」は前週、5月以降の協調減産の段階的な縮小を決めた。世界の原油需要が想定ほど回復しない中で供給が増えるとの見方も売りを誘った。
ニューヨーク金先物相場は3日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前営業日比0.4ドル高の1トロイオンス1728.8ドルで取引を終えた。外国為替市場でドルが主要通貨に対して売られ、ドルの代替投資先とされる金先物は買いがやや優勢だった。ただ、米株式相場が堅調に推移し、リスク回避の際に買われやすい金先物の上値は重かった。
からの記事と詳細 ( NY商品、原油が反落 イランの供給増観測で 金は3日続伸 - 日本経済新聞 )
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