キヤノンは、設計事務所など図面を大量出力する顧客向けの大判プリンター「imagePROGRAF」(イメージプログラフ)の新製品を5月中旬から順次、発売する。新シリーズとなる「TZシリーズ」の「TZ-30000MFP」は1分間4枚の高速プリントを実現し、新たに6機種を投入する「TXシリーズ」は1分間に約3.2枚の高速プリントを実現する。
CAD図面のカラー化需要の高まりや施工現場での図面出力ニーズが増加傾向にあり、外部に委託していたポスターなどの大判サイズの印刷物の内製化ニーズも高まっている。キヤノンではこれらを「プロダクションCAD市場」と位置付けた。
同市場向けの新製品「TZ-30000MFP」は、高速プリントのほか、スリープ状態からのウォームアップ時間をA1横サイズの普通紙図面で約19秒に短縮した。出力図面を最大100枚積載でき、出力紙面を自然な姿勢で取り出せる「上部排紙トレイ」や、印刷中もロール紙を交換できる「ストップレスロール紙交換システム」、最速で毎秒13インチの高速スキャンが可能な高性能スキャナーなども搭載した。価格は149万円(税別)。
「TXシリーズ」は、従来機種比約23%の高速化を実現したほか、5色顔料インク「LUCIA TD」を採用して印刷用途や用紙適性に応じた高画質プリントを可能にした。プロッター用紙の図面だけでなく、普通紙での高発色ポスターや工程管理表の印刷、光沢紙を使ったグラフィック印刷なども1台で対応できる。
印刷速度の高速化のほか、ロール紙を置くだけで印刷可能な状態に自動調整する「スマートロール紙セット」の機能も搭載した。価格は37万8000円(同)から。
からの記事と詳細 ( 【CAD図面ニーズに対応】キヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」に新シリーズが登場 - 日刊建設通信新聞 )
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