ゲーミングノートパソコンの花形的なサイズである15.6型は、13.3型よりも筐体に余裕があり高いスペックにしやすく、また17.3型よりも気軽に持ち運びやすい。また超ハイスペックな構成というよりは、冷却性能と静音のバランスからミドルスペックが多く、価格帯的にも検討しやすくなっている。今回は、そんな15.6型ゲーミングノートパソコンの<Legion Slim 750i>をチェックしていく。
モバイルも可能な薄型軽量ボディーに没入感の高い4Kディスプレー採用
<Legion Slim 750i>は、冷却性とデザイン性を考慮したアルミ製ボディーを採用しており、15.6型のディスクリードGPU搭載マシンとしては比較的軽量・薄型となっている点が特徴になる。サイズはおよそ幅356×奥行250×15.9mm(最薄部)、重さ約1.86kgで、据え置いての利用はもちろん、モバイルも可能なサイズに収まっている。
外観はゲーミングマシンにありがちなド派手なRGBライトはなく、ブランドカラーであるライトブルーがわずかに用意されているのみ。キーボードのLEDバックライトは搭載されているものの、ゲームへの没入が最優先の設計だ。この点は冷却でも同様の配慮がなされている。
ディスプレーの解像度は4K(3840×2160ドット)で、DisplayHDR 400やDolby Visionに対応。リフレッシュレートは60Hzなので、とちらかというと没入感の高いディスプレーでアクションゲームなどを楽しみたい人にオススメな製品となっている。
インターフェースは両側面と背面にある。左側面にはSDXCカードスロットとヘッドセット端子、右側面にはThunderbolt 3×2、背面にUSB 3.1×2と電源ポートというレイアウトだ。USB Type-Aが背面に集中しているため、本体の左右に接続しないで済む。たとえば有線マウスと左手デバイスを使用する場合、背面のUSBポートを使用しておくと、ケーブルマネージメント込みでゲームプレイ中に邪魔な要素を減らしやすくなる。
有線LANポートは非搭載となるが、この点はWi-Fi 6に対応しており、11axで接続するのであれば問題ないとの判断だろう。Thunderbolt 3対応ドックを別途用意して有線LAN対応する手もあるので、プレイ環境に合わせて検討もできる。なおBluetooth 5.1にも対応している。
キーボードはフルサイズ、テンキー付きで、キーストローク1.3mm。タイプ感がありながらも静音性を確保しており、“入力した”とわかりやすい打鍵感になっている。ゲームだけでなく、クリエイティブにおけるショートカットワークにも向く仕様だ。またカーソルキーが独立している点も、プレイスタイルによっては重要なポイントになるだろう。
プリインストールアプリケーションはアンチウィルスアプリケーションと総合管理アプリケーション「Lenovo Vantage」くらいと多くはない。「 Lenovo Vantage」は、Windowsの設定のなかから、ゲームに関係する設定だけを抽出したようなもので、ゲーム+ウェブブラウンジング程度の用途であれば、「Lenovo Vantage」のみで設定が済む。まずは起動させてみるといいだろう。
いくつか触れてみると、まずサーマルモードは、ファンコントロールになる。Fnキー+Qキーでも変更可能で、パフォーマンスモードやサイレントモードなどに変更できる。サイレントモード時はファンの回転数が抑えめになるが、相対的に温度が高くなるため、高負荷のゲーム向きというよりはボイスチャットやオンライン会議向けになるだろうか。GeForce RTX 2060を搭載しているので、「NVIDIA Broadcast」が使用できることを考えると、パフォーマンスモード固定でもいい。
もう1つ「ネットワーク・ブースト」は、ゲームの通信を最優先するというもの。ほかのアプリケーションの兼ね合いで定期的にゲームの通信が遅くなる場合は、試してみるといい。
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