ソラコムの年次イベント、SORACOM Discovery2021レポートの第8弾は、グローバル対応についてだ。
すでに、ご存知の通り、ソラコムは、「140カ国で使え、265キャリアで使えるIoTSIM」と、「日本国内で使えるIoTSIM」を用意している。
国内については、plan-Dと呼ばれる、ドコモの回線(3G, LTE, LTE-Mに対応)と、plan-Kと呼ばれるKDDIのLTE回線、plan-KM1と呼ばれるKDDIのLTE-Mの回線がある。
一方で、IoTで利用できる通信と一言で言っても、利用者によってその利用シーンは多様だ。
小さいデータしか扱わない事業者もあれば、映像データのような大きなデータを扱う事業者もある。
そこで、ソラコムは顧客のニーズに応えるプランを複数用意している。
まず、小容量のためのプラン「plan01s-LDV」や、大容量アップロード用のドコモ回線「plan-DU」がこれにあたる。
plan-D D-300MB
このプランの特徴は、300MBであれば同じ金額に平準化されていることだ。300MBを超えた場合でも500MB毎に110円支払えば良い。また、データを流さなければ、初期費用の中に最大2ヶ月の基本料金を含んでいる。
このプランは、7/26から提供開始されるということだ。
サブスクリプションコンテナ
ところで、ソラコムのSIMにはサブスクリプションコンテナという考え方がある。
これを発展させ、一つのSIMに複数のサブスクリプションを追加できるサービスを開始すると発表した。
その結果、複数の基本料金が重複することが課題となるため、ここも一つにまとめた。
上の図のように、二つのサブスクリプションコンテナを利用して、二つのSIMを搭載した場合、片方の基本料金は不要ということだ。
さらに、KDDIの5Gにも対応し、フルMVNOを実現した。このプランは、「planX2」と呼ばれ、KDDIのLTE, 5Gに対応したSIMとなる。
データ料金は、$0.01/MBということだ。
セルラーSoC
現在、ウェアラブルなどの世界では、SIMをeSIMとして利用するなどSIM自体の小型化が進んでいるが、さらにこの考え方を進めると、SoCの中にSIMを搭載するという考え方になる。
そこで、ソラコムは、iSIM(セルラーSoC)を作り、ワンチップでSIMの機能を実現することを発表した。
altair、Kigenと協業し、すでにSoCでも従来のSIMと同等の機能を実現しているということだ。
1973年生まれ。IoTNEWS代表。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。
からの記事と詳細 ( ニーズに合わせたプラン、そしてSoC搭載SIMも登場 ーSORACOM Discovery2021レポート8 - IoT NEWS )
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