
新型コロナウイルスの感染拡大防止への切り札となるワクチン接種について、休止していた1回目の接種予約を再開する動きが各地の自治体で相次いでいる。国からのファイザー製ワクチン供給量の見通しがたったためで、高齢者に次いで重症化リスクが高いとされる40~50代の希望者への接種を急ぐ。ただ、十分な配分は期待できず、「供給されたものを確実に接種していくしかない」との声も漏れる。
ワクチン調達めど奈良市は現在、供給量不足のため1回目接種の予約を休止しているが、6日から40歳以上の予約を再開する。ワクチン調達のめどが立ったといい、27日からは12~39歳の予約も受け付ける。担当者は「接種を着実に進めていきたい」と話す。
京都市も7月12日から64歳以下の1回目接種を休止していたが、8月2日から、かかりつけ医で再開した。集団接種は7日から順次再開する予定だ。大阪市で現在予約を受け付けているのは50歳以上だが、9日から18歳以上49歳以下に広げる。
神戸市では、7月30日から60歳以上の新規予約受け付けを再開した。59歳以下については未定だが、お盆前後には具体的な予約スケジュールを出せる見込みという。大津市は、7月30日から50代の予約を開始。40代は8月下旬から予約を開始する見通しだ。
「見通しを早く」ただ、ワクチン供給量は十分ではなく、自治体からは悲痛な声が上がる。
京都市の担当者によると、同市は府内の他の都市に比べ感染が拡大しているにもかかわらず、ワクチンの配分は人口比分(56・6%)のみ。門川大作市長は「大都市は感染率が高いため、大都市を中心に重点的に配分、接種を進めることが感染症対策の基本の一つとなる」として供給量を増やすよう求めている。
神戸市は現在、1日1万5千回の接種が可能な態勢だが、7月上旬から供給が少ないために接種数が激減。接種実績をもとにその後の供給量を算定される仕組みのため、接種能力を生かせない状況が続いているという。担当者は「今後はこうした事情を勘案して配分してもらえるよう国には強く要望した」と話した。
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