【パリ=谷悠己】欧州連合(EU)欧州委員会は3日、新型コロナウイルスワクチンの供給が大幅に遅れたとして英製薬大手アストラゼネカに契約履行を求めていた訴訟で、同社と和解したと発表した。契約上の予定量3億回分のうち残る2億回分を同社が来年3月末までに供給することで合意した。
欧州委は声明で、今後供給されるワクチンは途上国などに向けて調達する国際枠組み「COVAX(コバックス)」や、接種率が低いEU加盟国に分配する考えを示した。同社も「コロナ禍を克服するため欧州委と協力できる合意に至ったことをうれしく思う」とする声明を発表した。
欧州委は、今年3月末までの供給を見込んでいた1億2000万回分の同社製ワクチンが3000万回分しか供給されなかったため、4月に同社をベルギーの裁判所に提訴していた。
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