中国放送
新型コロナのワクチンを巡り、広島市の多くの医療機関で新規の予約ができない事態となっています。 「ほとんどお受けできないというか、断っている状況。当施設の方でいったんお受けしたものをお断りした人数は130人程度となります。」(広島市内の医療関係者) 男性が勤務する広島市の医療機関では、これまで1日100人ほどの接種をしてきましたが、来月以降に入っていた130人分の1回目の接種予約をキャンセルしたといいます。国から県を通して広島市に届くファイザー製ワクチンの供給が不透明となったからです。 市内では、先週から6つの集団接種会場と一部を除く医療機関での個別接種で、予約を停止する事態となっています。 実は、広島市は先月の中旬頃からこの事態を見越して、医療機関へ分配するワクチンの量に上限を設けるとともに、10月以降のワクチンについては「供給が不透明だ」という見通しを明らかにしていました。 「予約はそれなりに絞っていたんですけど、ただ、ここまで片方でワクチンは十分だという報道も出ていましたので、いずれどこからか、余っているところから回ってくるとか、それなりに供給がもう少し増えるんじゃないかという甘い期待もしていたんですけど。」(広島市内の医療関係者) 26日までに市内で2回の接種を終えた人は55.8%。ただ、10代から30代については4割に達していません。 「ファイザーは予約がとりにくくて、モデルナはとれたから、どっちでもいいのかなというのが正直あったので。早めに打ちたいと思って。」(これから接種) 「最近、予約しようかなと思って。飲み会になるんですけど、店によってワクチン接種済みとそうでない人で分けると聞いて、これはやばいと思って。」(これから予約) 早めの接種を求める声もある中で、男性が務める医療機関では、集団接種ではなく、個別接種を強く望む人も少なくないといいます。 「(キャンセルした人から)可能性があれば、ぜひ連絡いただけないかという声もあったので、一応、ただ、厳しいことだけはお伝えして、待たれている方もいらっしゃると思います。どうして、そういう事態になっているのか。ニーズにお応えできない、お断りする状況で、申し訳ないというか、残念というか、やるせない気持ち。」(広島市内の医療関係者) ◇ ◇ ◇ なぜ、予約ができない事態となっているのか、あらためて整理してみます。これまでは、国から県を通して広島市に供給量が示されていて、それに応じて広島市が医療機関に分配していました。 ですが、10月11日以降の分配については国から示されておらず、「国から各都道府県への分配は終わった」とする見方もあるようです。 広島市は、2回目の接種分を確実に確保する必要もあることから、新規予約の受け付け停止に踏み切ったということなんです。 供給が不透明なのはファイザー製だけなんでしょうか。医療機関の個別接種では、使い勝手などの観点からファイザー製が使用されていました。 VTRに出ていた医療関係者によりますと、(1)利便性などの観点からも行き慣れた病院が良い。(2)2回目の接種後は、モデルナがファイザーよりも発熱などの症状が出る割合がより高かったという調査結果もあって、「できればファイザー」という声も根強い。そんなことから、ファイザー製の個別接種を希望する人が多いのだそうです。 こちらが、今週末から新たに設置される若者向けの集団接種会場の空き状況です。モデルナ製を利用するので、しっかりと供給量が確保できている一方で、大幅な空きがあります。 広島市は、「次の感染拡大を防ぐためにも、早めの接種をしてほしい」と呼びかけています。
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