[ベルリン 25日 ロイター] - 独IFO経済研究所が25日発表した10月の業況指数は97.7で4カ月連続で低下した。引き続き供給のボトルネックで工場の生産が低迷し、4月以来の低水準となった。 エネルギー価格の高騰や新型コロナウイルスの感染拡大も響いた。 市場予想は97.9。9月は98.9に上方改定された。 IFOのクレメンス・フュースト所長は発表文で「供給の問題が企業の頭痛の種だ」と述べ、製造業の稼働率が落ちていると指摘した。 IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は、サプライチェーンの目詰まりが製造業、第4・四半期の成長に打撃を与えていると指摘。第4・四半期の成長率は0.5%程度と予想した。 供給の問題は小売り店舗にも広がっており、クリスマスシーズンに影響が出ると見込みと指摘。物価押し上げ圧力が続いており、製造業の多くが値上げしたいと考えていると述べた。 同氏は、メーカーの半数が、供給制約の継続を理由に値上げを計画しているとし、これは過去最高の水準だと指摘した。 現況指数は100.1で市場予想の99.4を上回った。 期待指数は95.4で市場予想は96.4を下回った。 ドイツ政府は27日に成長率予測を発表する。主要経済研究所が14日に今年の成長率を2.4%へ引き下げており、政府予測も下方修正されるとみられる。 VPバンクのエコノミスト、トマス・ギッツェル氏は「コロナ危機が不足危機に発展した」とし、供給制約に加え、天然ガスなどエネルギー価格の高騰で景気回復が難しくなっているとの見方を示した。 他のアナリストは、国内で新型コロナの感染が拡大しており、小売り企業やバー・レストランなどの営業制限が冬季に再び導入される可能性があると分析している。 コメルツ銀行のエコノミスト、イエルク・クラーメル氏は、企業が新たな感染防止対策の導入を予想していると指摘。足元の新型コロナ流行で、特にアジアの工場が閉鎖されており、ドイツの原材料不足が増幅されるとの見通しを示した。 同氏は「ドイツ経済が第4・四半期に高成長を記録する可能性は低い。少なくとも第4・四半期は、スタグフレーションが視野に入っている」と述べた。
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