[ベルリン 1日 ロイター] - IHSマークイットが1日発表した11月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は57.4で、前月の57.8から低下、10カ月ぶりの低水準となった。
供給制約の問題が4カ月連続で重しとなった。
ドイツでは、半導体などの中間財や原材料の不足で特に自動車部門が大きな打撃を受けている。エネルギー価格上昇と供給制約を受け、企業はコストの増加分を消費者に転嫁しており、インフレ高進に対する懸念が浮上している。
IHSマークイットのエコノミスト、フィル・スミス氏は「製造業生産は低迷が続いているが、産出価格は急騰が続いている。11月の産出価格上昇率は過去最高を更新した」と述べた。
価格高騰や新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、企業の楽観度は引き続き高い。
ただ同氏は「オミクロン変異株の出現で、不透明感が増した。供給網がさらに混乱するリスクがある」と指摘した。
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