ロシアの国営エネルギー企業RAOノルディックは、14日からフィンランドへの電力供給を停止すると発表した。これまでの電気供給について、未払いがあるためとしている。
一方、フィンランドの送電網運営会社フィングリッドは、ロシアが供給する電力はフィンランドの電力需要のごく一部に過ぎず、代替電源で補えると述べた。
フィンランドはロシアと全長1300キロになる国境を接しており、これまでは敵対を避けるためにNATOに加盟してこなかった。しかし、ロシアがウクライナに侵攻して以来、NATO加盟を支持する国民が急増している。
フィンランドは15日にも、加盟申請を正式に発表する予定。
ただし、RAOノルディックの決定は、フィンランドのNATO加盟と明確に結びつけられているわけではない。
同社は声明で、「今回の事態は例外的で、20年以上にわたる当社の取引の歴史の中で初めて起きたことだ」と述べた。
RAOノルディックもフィングリッドも、支払いをめぐる問題の背景に何があるのかは説明していない。
ロシアの国営ガスプロムは今週に入り、ロシア産天然ガスを欧州に輸送するパイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」のうち、ポーラン経由の供給を停止すると発表した。
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フィングリッドによると、フィンランドの電力需要に対してロシアが供給する割合は10%。そのため、今回の供給停止で、電力不足になるとは予想していないと述べている。
同社役員は、「ロシアからの電力輸入の不足は、スウェーデンからの電力輸入を増やすことと、フィンランド国内でより多くの電力を発電することで補われる」と指摘した。
また、暖かくなるにつれて需要も縮小しているほか、風力発電による供給量も大幅に増える見通しという。 さらに、 この夏には新しい原子力発電所が稼動するため、ロシアからの供給不足を補うことができるとみている。
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