【DES北東アジア】
北東アジア着の需給はタイト感が強まった。インドネシアのタングープロジェクト(年産760万トン)がガス漏れの影響で生産量が減少するなか、カタールのラスラファンプロジェクト(同7,800万トン)の第5液化系列(同780万トン)の稼働が停止するとともに、米フリーポートプロジェクト(同1,500万トン)では火災の影響で液化系列計3基全てが停止となるなど、北東アジア向けの供給余力が減少した。さらに豪プレリュードプロジェクト(同390万トン)の生産が6月9日から停止に追い込まれたとの情報も浮上するなど、北東アジア向けの品薄感が台頭した。これら供給懸念が日増しに強まった一方、夏場着の需要は徐々に増えた。韓国中部電力(KOMIPO)は、8月22~24日もしくは8月29~30日着のいずれか1カーゴを対象とした買付け入札を、6月14日締めで開示した。東北電力が8月1~15日着を対象とした買付け入札を6月9日締め切りで開示。東北電力は今回、購入するカーゴを傘下の日本海エルエヌジーが運営する新潟基地(同850万トン)で受け入れる意向を示した。
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】
インドのグジャラット州石油公社(GSPC)が6月6日締めで行った11月前半着、12月前半着、1月前半着、2月前半着の計4カーゴを対象とした買付け入札は3~4カーゴが落札された。落札価格は11月前半着が27.00ドル台後半~28.00ドル台前半、2月前半着が27.60~27.70ドルとなった。一方GSPCが6月7日締めで実施した買付け入札はキャンセルされた。対象は10月1~15日ムンドラ基地(年間受入能力540万トン)。応札価格が割高だったもよう。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】
アルゼンチン国営IEASAが6月8日応札の締め切りで実施した買付け入札は、一部のカーゴが25.00ドルで落札された。入札の対象となっていた13カーゴのうち、11~13カーゴが成約に至った。今回の入札に対しては、欧ガンボーなど8社が応札した。入札の対象はエスコバル基地(年間受入能力610万トン)向けが7月20日、8月1日、4日、7日、10日、16日、19日、25日、28日着の計9カーゴ、バイアブランカ基地(同370万トン)向けが8月2日、8日、15日、22日着の計4カーゴだった。
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