【NQNニューヨーク=横内理恵】25日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の9月物は前週末比2.00ドル(2.1%)高の1バレル96.70ドルで取引を終えた。ロシアから欧州へのエネルギー供給が滞る可能性が再び意識され、買いを誘った。
米など主要国が提唱するロシア産石油の価格に上限を設ける案について、22日にロシア中央銀行のナビウリナ総裁が価格制限を導入した国に石油を供給しない考えを示したと伝わった。ロシアのエネルギー供給が細り、目先の原油の需給逼迫につながる可能性が意識された。ロシア国営ガスプロムが25日、ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム」のタービンの修理を始め、ガスの供給をさらに減らすと発表した。天然ガス相場の大幅上昇に原油価格もつれ高した面もあった。
世界景気の減速が原油需要を抑えるとの見方から、米原油先物の期近物は7月に入って前週末までに10%あまり下落していた。短期的な戻りを見込んだ買いや、26~27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて持ち高を中立に戻す目的の買いも入った。
ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前週末比8.3ドル(0.5%)安の1トロイオンス1719.1ドルで取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が今週のFOMCで、6月に続いて通常の3倍の0.75%の利上げを決めるとみられている。金融引き締めで金市場への資金流入が細るとの観測が相場の重荷だった。
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