【NQNニューヨーク=川内資子】29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の10月物は前週末比3.95ドル(4.2%)高の1バレル97.01ドルで取引を終えた。一時は97.37ドルと期近物として、ほぼ1カ月ぶりの高値を付けた。ロシア産のエネルギー供給不安を背景に原油需要が高止まりするとの見方や、主要産油国による減産観測から買いが優勢となった。
ロシア産の天然ガスの欧州への供給が需要期の冬に向けて不足するとの警戒感が強く、天然ガスの価格が上昇基調にある。原油の代替需要が高まるとの見方から買いが続いた。
サウジアラビアのエネルギー相が22日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国にロシアなどを加えた「OPECプラス」の減産の可能性に言及したと伝わった。その後、OPEC議長を務めるコンゴ共和国の石油相らが減産を支持したと報じられ、引き締まった需給状態が続くとの見方が強まった。
政情不安を抱えるリビアの首都トリポリで27日、武装勢力間での戦闘が起き、多数の民間人が死亡したと報じられた。リビアからの原油供給が細る可能性が意識されたのも相場を支えた。
ニューヨーク金先物相場は小幅に続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前週末比0.1ドル安の1トロイオンス1749.7ドルで終えた。早朝に1731.4ドルと中心限月として7月27日以来の安値を付けた。米金融引き締めの長期化観測から、外国為替市場ではドル買いが強まっている。ドルの代替投資先とされ逆の値動きをしやすい金先物が売られた。
ただ、ドル買いが一服すると金先物には買い直しが入り、下げ幅を縮めた。
からの記事と詳細 ( NY商品、原油が続伸 供給懸念で1カ月ぶり高値、金は続落 - 日本経済新聞 )
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