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Sunday, October 23, 2022

LNG=10月17~21日: ペトロナス、長期契約者向け供給の補填に動く|週間サマリー|マーケットニュース|マーケットニュース - リム情報開発

DES北東アジア】

 マレーシア国営ペトロナスは、自社のマラッカ基地(年間受入能力380万トン)で受け入れることを予定していたカーゴを、東京ガスの扇島基地(1,020万トン)に仕向けた。マレーシアのビントゥルプロジェクト(年産2,800万トン)で不可抗力条項(フォースマジュール)が宣言され、供給が減少すると見込まれるなか、ペトロナスが長期契約者向けの供給を補填するために当該カーゴをあてがった。このカーゴは11月に到着する見通しとなった。タイでは、雨季の終わりが近づき、水力発電量が減少しているものの、気温も下がっているため、発電用のLNG需要が伸び悩んだ。電力需要家はLNGよりも割安な軽油を優先的に燃料として使用する姿勢を示した。

 

FOB中東、DES南アジア、東南アジアおよび中東】

 エジプト国営ガス会社(EGAS)17日締めの入札で、102930日にダミエッタプロジェクト(年産500万トン)もしくはイドゥクプロジェクト(750万トン)で船積みする1カーゴを欧州のグレンコアへ販売した。EGASはこの入札の他に、10月積み計7カーゴを、入札をとおして販売した。

 

FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】

 ナイジェリアのボニー島プロジェクト(年産2,220万トン)では、国営ナイジェリアLNG(NLNG)が長期契約者向けの一部カーゴの供給をキャンセルした。ナイジェリアでは8月以降、多くの地域で大雨が続き洪水が発生したことで甚大な被害が発生した。これを受けNLNGは、LNGの供給に対して不可抗力条項を宣言した。NLNGがフォースマジュールを宣言した後、2カーゴが出荷されたものの、生産量は通常時に対して大きく減少した。ボニー島プロジェクトでは、主に仏トタルエナジーズが運営する海上ガス田で生産された天然ガスと、英シェルと伊炭化水素公社ENIが運営する陸上ガス田で生産された天然ガスとを併せてLNGが生産されている。このうち陸上のガス田は、ボニー島プロジェクトに近く地盤の緩い南部の河口付近に点在しており、今回の洪水を受け、パイプラインを含む生産設備の一部資材が流出する事態となった。このため、ボニー島プロジェクトへ送る天然ガスの数量が大きく減少し、LNGの生産減を招いた。日本企業は「ガス田が多い湿地帯では洪水の影響が続いており、ボニー島プロジェクトの生産はしばらく低く留まりそうだ」とた。ボニー島プロジェクト出しは、主にNLNGが大半を長期契約に基づき販売しており、英シェルが複数契約をとおし年間653万トン、トタルエナジーズが同333万トン、伊エネルが年間210万トンを引き取る。

 

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