ケイ・ジー・ケイは11月24日から28日までの5日間、東京ビッグサイトで開催されるIGAS2022に、オフセット輪転機・枚葉機に紫外線硬化型インキ(UVインキ)を供給するUVインキ自動供給システム『FineSide』のポンプユニットを出展する。また、印刷胴(ツボ)毎のインキ色別の使用量を監視・集計する『UVインキ使用量計算システム』を展示するほか、ツボのインキを攪拌するアジテータに装着したUVインキミスト回収装置を参考出品する。
FineSideは多種多様なUVインキの大容量供給に適応するため、UVインキ接液摺動を行うポンプ・制御弁の主要部品に独自の硬化抑止技術を採用。油性インキに比べて流動性が低いUVインキの部品固着や硬化生成物による異常摩耗を抑えて高耐久化した。
シール機構は一般的な運転条件下で、3~5年程度まで、軸封部のインキ硬化による動作部品の固着やインキ漏出がなく、長期のインキ安定供給を実現する。
ポンプのパワーはUVインキ用ポンプでは不可能とされてきた最大吐出圧3MPaを実現。UVインキ圧送不具合回避のためにポンプへの負荷を軽くする目的でこれまで制限されてきた供給配管の長さを大きく延ばせるようになり、インキ供給設備・パイピングのレイアウトの自由度を広げ、既存印刷工場のUV印刷への転換も後押しする。
タイプは200kgドラム缶と20kgペール缶。200kgドラム缶用ポンプFineSide200の最大吐出量は毎分900㏄。新型分配制御弁と組み合わせることで、1台のポンプから最大毎分200㏄×4胴へUVインキを安定して自動供給する。20kgペール缶用ポンプFineSide20では最大毎分200㏄×2胴の同時補給が可能となる。
『UVインキ使用量計算システム』は使用量データ収集のための中継盤を新たに設け、既存のFineSide制御盤に信号接続する。またインキポンプユニットにセンサを追加し、ポンプからのインキ圧送量を正確に検出して、中継盤に送る。印刷機側でインキ補給要求が起きると、インキ配管上の制御弁が開き、ポンプからインキが圧送され、ツボのインキレベルが回復すると制御弁が閉じて補給が完了。同システムでこの一連の補給動作を統括的に監視し、どのツボにどれだけのインキが補給されたかを推算し、集計する。
この使用量データは、①日勤帯/夜勤帯等の固定時間区分、②任意のタイミングでの盤面操作、③印刷ジョブ単位で印刷機から集計信号受信など、様々なタイミングや方法で集計可能。使用量データは、FineSide制御盤のタッチパネルに表示されるほか、外部PC等に使用量データを出力することもできる(オプション)。
IGAS2022ではインキツボのUVインキを攪拌するアジテータも出展。今回、印刷機周辺を浮遊するインキミストの削減に向けて、インキツボ上に設置するアジテータにインキミスト回収装置を取り付けた。参考出品ながら、インキミストの拡散を抑制する装置として提案。来場者の意見や感想をもとに製品化を検討していく。
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