米 ファイザーの多くの医薬品は、病院にとってさらに入手しにくくなる可能性がある。同社の医薬品を製造しているノースカロライナ州の工場が先週の竜巻で 被害を受けたためだ。
ファイザーは21日の顧客宛て電子メールで、麻酔薬リドカインや鎮痛剤のモルヒネなど基本的な病院用医薬品を含む65種類の異なる剤形・製剤について、「短期的に供給停止が継続するか、新たに発生する可能性がある」と指摘した。米食品医薬品局(FDA)によれば、23日時点で既に46品目が供給不足に陥っている。
米国の病院で使用される全注射剤の約8%を製造するファイザーのノースカロライナ州ロッキーマウント工場が、19日の竜巻で被害を受けた。
同社が占める市場シェアの大きさから、記録的な医薬品不足がさらに深刻化しかねないとの 懸念が高まっている。
それでもユタ大学の医薬品情報サービスを運営するエリン・フォックス氏は、病院だけでなく、卸売業者や配送センターにも在庫があり、医療現場にすぐに影響が及ぶ可能性は低いと予想。こうした医薬品の多くが供給不足に見舞われており、病院は対応策を既に講じている。
ファイザーは21日、工場の被害はおおむね倉庫に集中しており、製造現場は無傷のようだと説明。FDAは他の医薬品メーカーに増産を要請しており、「供給への差し迫った重大な影響 」は予測していないとしている。
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原題: Pfizer Warns of Medicine Supply Disruptions from Tornado Damage(抜粋)
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