中国人民銀行(中央銀行)は15日、中期貸出制度(MLF)を通じ12カ月連続で流動性供給を行った。1年物金利は2.5%に据えかれ、純額で約7年ぶりの大規模供給となった。
今回のMLF資金供給は1兆4500億元(約30兆円)。11月に期限が到来する8500億元より6000億元多く、純額で2016年12月以来最大。
ブルームバーグのアナリスト調査では2人を除く全員が、純額ベースでの流動性供給が続くと見込んでいた。
スタンダードチャータードの中国マクロ戦略責任者、劉潔氏は「流動性供給の水準が市場予想を上回った」と述べ、市中銀行の預金準備率引き下げはまだあり得るが、そのタイミングは不確かになったと指摘した。
中央・地方政府が景気刺激策の資金確保で公債発行を増やすと予想されるため、人民銀による資金供給継続は流動性逼迫(ひっぱく)への不安を和らげる可能性がある。
不動産セクター危機と需要鈍化で経済成長を巡る懸念が強まる中、人民銀は22年12月以降、中期資金の供給を続けている。
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原題: China Pumps Cash Into Banking System to Support Stimulus Funding (抜粋)
(市場関係者の見方などを追加して更新します)
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