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Monday, November 13, 2023

中国人民銀、資金供給拡大で逼迫回避へ-預金準備率引き下げ観測浮上 - ブルームバーグ

中国人民銀行(中央銀行)は今週、大規模な貸し出しの返済期限を迎えるため、金融システムへの資金供給を増やす見通しだ。市中銀行の預金準備率が近く引き下げられるとの観測も浮上している。

  ブルームバーグが調査したアナリスト10人の予想中央値によると、中国人民銀行(中央銀行)は15日、中期貸出制度(MLF)を通じて9500億元(約19兆8000億円)を提供する見込み。これは今月満期到来分の8500億元を上回る。MLFの1年物金利は 2.5%に据え置かれると大半のエコノミストはみている。

PBOC Expected to Inject Cash to Meet Maturity Surge

Sources: PBOC, Bloomberg

  15日の流動性供給が比較的小幅にとどまった場合、預金準備率引き下げの期待が高まるかもしれない。みずほ証券やオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中国部門などは今後数週間内に預金準備率が引き下げられると想定している。

  スタンダードチャータードの中国マクロ戦略責任者、劉潔氏は「最近の国債増発を背景に構造的に資金繰りが逼迫(ひっぱく)していることや、今後の円滑な特別国債発行のため、預金準備率の引き下げが間近に迫っている可能性は非常に高い」と指摘し、「10月末の状況を踏まえ、人民銀は流動性ストレスにより注意深く目配りするだろう」と述べた。

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)によれば、預金準備率が0.25ポイント引き下げられれば、約5000億元が金融システムに放出されることになる。

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原題: China Set to Add Liquidity Support to Stave Off Cash Squeeze (抜粋)

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