弱気相場入りした原油先物は4週連続の下落となる方向だ。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」を主導するサウジアラビアとロシアは価格下落に歯止めをかけようと試みているものの、健全な供給と在庫増加の兆候でそうした取り組みは相殺されている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は9月高値から20%余り下げ、1バレル=73ドル近辺で取引されている。北海ブレントは16日に5%近く急落。米原油在庫の増加を受けたもので、プログラム売買で増幅された可能性が高い。
OPECとその同盟国による供給抑制にもかかわらず、原油は下げ続けている。4週連続の下落となれば、5月以来最長となる。イスラエルとハマスの戦闘がより広範な地域紛争を引き起こし、中東からの供給を危うくするとの懸念は今のところ大きく影響していない。
国際エネルギー機関(IEA)は14日、石油供給予想が需要より大きく上方修正をされたため、10-12月期の世界石油市場は想定されていたほど逼迫(ひっぱく)しないとの見通しを示した。26日に開催される会合を前にOPECプラスへの圧力が強まっている。
IEA、10~12月の石油市場は予想ほど逼迫せず-供給増加で
WTI12月限はシンガポール時間17日午前7時45分(日本時間同8時45分)現在、0.3%高の1バレル=73.10ドル。16日は7月以来の安値で終了した。
ブレント1月限は16日、4.6%安の1バレル=77.42ドルで取引を終えた。
原題:Oil Sinks Into Bear Market as Robust Supply Pressures OPEC+(抜粋)
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