[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が2021年に導入した常設の流動性供給枠組み、スタンディング・レポ・ファシリティー(SRF)が今年初めて、年末の短期金融市場の需給ひっ迫時にその真価を発揮する局面を迎えるかもしれない。
SRFは、一定要件を満たした金融機関から米国債などを担保として受け入れる代わりに、レポ取引の形で短期資金を供給する制度。
20年春に米国債投資家が深刻な流動性危機で打撃を受けたことを教訓として、自動的な市場安定装置の役割を果たす目的で打ち出された。19年の流動性ひっ迫時にFRBが対応を迫られたような、裁量的な資金供給措置を適宜工夫する負担を軽減する狙いもあった。
今のところ市場の流動性は潤沢で、SRFに対する本格的な利用ニーズは見られない。しかし市場関係者の1人は、この年末にSRFが初めて使われる可能性があると指摘。短期金利の指標の一つ、GCレポ金利が足元でSRFに適用される5.5%を上回っており、要件を満たす金融機関にとって「多少のインセンティブ」が生まれていると説明した。
もっともSRFが大々的に利用され、本当に効果があるかどうか試されるのは、FRBのバランスシート縮小がさらに進んでからになる公算が大きい。
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