ラピダスは27日、米新興企業テンストレントが開発した人工知能(AI)向け半導体の生産を受託すると発表した。自動運転や生活支援ロボットなど、高度なデータ処理が必要な技術への応用を見込む。生産受託の公表は初めてで、課題だった顧客の獲得に弾みがつくかどうかが注目される。
両社は2023年11月に協業を発表しており、日本政府が支援するプロジェクトの一環として生産する。生産時期や規模は明言しなかった。
ラピダスの小池淳義社長は都内で記者会見し「今後はCPU(中央演算処理装置)などの汎用型から、用途に特化した半導体が重要になる」と強調。自動車など、日本が強みを持つ分野を中心に供給する考えだ。
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