世界的にカーボンニュートラルに向けた潮流が加速し、よりグリーンなエネルギーへの移行が求められている中、双日は2022年から、セムコープと脱炭素をテーマとした広範囲なインフラおよび新エネルギー分野の事業領域における協業に向けた協議を開始しました。広大な土地に豊富な再生可能エネルギー資源を有するインドにおいて、セムコープが保有する現地でのプロジェクト開発・運営の知見やリソースを活用することで、価格競争力の高いグリーンアンモニアの製造が期待できることから、2023年より、双日とセムコープは九州電力とともに、日本の需要家への供給を視野に、グリーンアンモニアを製造するプロジェクトの検討を進めてきました。
双日と九州電力は本合意により、2020年代後半から年間20万トンを生産予定のグリーンアンモニアを日本向けに引き受け、九州地方を中心としたさまざまな産業の需要家に供給する予定です。
双日は、価格競争力を有するグリーンアンモニアの供給を通じ、グリーンエネルギーの導入を促進し、日本の脱炭素に貢献するとともに、インドを調達先とする新たなサプライチェーンを構築することで、エネルギーの安定供給にも寄与していきます。
(※)再生可能エネルギーと水電解装置により生産されるグリーン水素は、CO2排出を伴わないカーボンニュートラルな次世代エネルギー源として注目されていますが、輸送方法などの課題があります。グリーンアンモニアは、グリーン水素を運ぶ水素キャリアとして、また燃焼してもCO2を排出しないゼロエミッション燃料(燃料アンモニア)として火力発電などへの利用のため、早期の普及が期待されています。
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