農林水産省はこのほど、主要穀物の供給状況を発表した。コメは、国内消費はほぼ国産で賄われ、備蓄は確保している。政府備蓄約100万トン、民間在庫約270万トンとなっている。
小麦は、主要輸入先国である米国において、米国農業関係者によると、輸出のインフラは問題なく機能し、日本輸出用の銘柄も在庫が豊富にある。
備蓄は確保しており、食糧用小麦約93万トンがある。このほか、国産小麦の生産量は年間で、約80万トンある。
ロシアやウクライナが輸出規制を行っているが、これらの国からの食糧用小麦の輸入はされていない。国際価格は安定している。
大豆は、商社によると、主要輸入先国である米国において、輸出のインフラは問題なく機能している。製造メーカーによると、原料、製品ともに需要を満たす在庫量が存在し、国際価格も安定している。
とうもろこし(飼料用)は、米国農業関係者によると、主要輸入先国である米国において、輸出のインフラは問題なく機能している。。
備蓄は確保しており、飼料用とうもろこし約84万トンがあり、国際価格も安定している。
代替品として、こうりゃん、大麦、小麦、大豆油かす、飼料用米なども存在している。
■新型コロナウイルス感染拡大下でも輸入業務は継続
また、4月20日現在の日本の穀物等の輸入の現状を発表した。新型コロナウイルス感染拡大下における主要輸入先国における穀物等の輸出に係る業務継続の状況をまとめた。
在外公館によると、米国は、主要穀物の日本向けの供給量は十分にあり、物流も円滑に機能しており、日本への輸出は問題ないと米国穀物協会等から確認している。
また、カナダは、日本向けの供給面において大きな問題・影響は生じていないと、カナダ農業・農産食料省幹部とカナダ各品目農業団体(豚肉、カノーラ、小麦等)から確認している。
ブラジルは、国内輸送、港湾での船積みなどはいずれも、現時点では目立った遅延などは見られないと現地日系企業から聞き取りしている。
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April 29, 2020 at 10:05PM
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