大阪府は新型コロナウイルス感染症の治療に必要な専用マスクなど医療物資の供給状況を、ホームページ(HP)上で公開する取り組みを始めた。感染者受け入れなどを担う府内の医療機関では、現時点で物資は足りているという。医療現場の正確な情報を発信し、府民の不安を払拭するとともに、感染の第2波に備えて今後支援を呼びかける狙いがある。
公開しているのは、医療従事者用の(1)N95マスク(2)フェースシールド(3)アイソレーションガウン(防護具)-の供給状況だ。
新型コロナ患者を受け入れたり、PCR検査を行ったりしている府内の医療機関約100カ所を対象に、1カ月間の想定使用量に対する供給量の比率を算出。15日時点で(1)302%(2)235%(3)227%-と、いずれも供給量が想定使用量を上回っている。
府は、医療機関が週単位で国に報告する在庫状況を共有し、国からの提供や独自の調達を通じて今後1週間以内に物資不足が予想される病院に重点的に供給している。感染の第2波が到来し、府全体で必要量を確保できなくなった場合は支援の呼びかけも検討する。
府によると、物資が最も不足したのは、府内の新規感染者数がピークに達した4月上旬ごろ。吉村洋文知事が医療用マスクなどの提供を呼びかけ、大阪市の松井一郎市長も防護服の代替として雨がっぱの寄付を募り、約30万着が集まった。
こうした支援や供給体制の強化により、吉村氏は「現状で供給が完璧とはいえないが満たされている」と説明。ネット上の情報を念頭に「雨がっぱだけでやっているとか、物資が全然ないという話は事実と異なる。不安をあおることは控えてほしい」と強調した。
雨がっぱの寄付を募ったことについては「感染が流行したときに物資の確保が困難だったのは事実。あの時点で呼びかけたのは正しい判断だ」と述べた。
HPのアドレスは、http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/busshi.html。
■第2波警戒、さらに備蓄必要
新型コロナウイルスの感染者が減少傾向にある中、大阪府内の医療関係者は感染拡大防止に不可欠な医療物資が入手困難だった状況は解消されたとみる。一方で第2波到来を警戒して節約しながら使う状況が続いており、最悪の状況を念頭にした十分な備蓄が必要と指摘している。
「あのときに比べると、状況は改善された」と話すのは、大阪市内の病院関係者だ。
この病院では4月上旬から中旬にかけ、医療用ガウンが不足し、割烹(かっぽう)着や作務衣(さむえ)で代用していたが、割烹着ですら、なかなか入手できず途方に暮れることもあったという。
苦境をホームページで訴えたところ、多くの寄付が寄せられた。府や国からの提供もあり、不足は解消されている。それでも有り余るほどの数はなく、「感染リスクがない手術はガウンを使わないなど、なるべく節約するようにしている」と明かす。
大阪大病院(大阪府吹田市)でも、感染拡大のピーク時に比べて、専用マスクなどの医療物資は入手しやすくなったという。
財務担当者は医療物資について「医療従事者の防護や院内感染を防ぐために不可欠」とし、「第2波がインフルエンザの流行時期に重なるかもしれず、感染者がどこまで増えるか分からない。最悪の状況に備え、今から十分な量を備蓄しなければならない」と話す。
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May 24, 2020 at 10:09PM
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大阪府、医療物資の供給状況を公開 吉村府知事「不安あおらないで」 - SankeiBiz
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