2020年8月31日
株式会社三和デンタル
歯科技工物を安定供給するために。小規模技工所でも導入しやすい模型スキャナーを9月1日、全国へ販売開始。
1982年創業の歯科技工メーカー 株式会社三和デンタル《本社:東京都大田区、代表取締役 菅沼佳一郎》は、デジタル化が進む歯科技工物の製作工程において、小規模技工所(ラボ)でのデジタル技工導入を推進しラボ同士の連携を深めて行けるように、第二種医療機器製造販売業許可(番号13B2X10426)を取得。9月1日(火)に模型スキャナー「UP360+(アップ サンビャクロクジュウ プラス)」の販売を開始します。
■背景:人手不足の業界事情
従来、一つ一つ手作業で製作していた歯科技工物(入れ歯や被せもの)ではありますが、2014年に臼歯のCAD/CAM冠が保険適用されたことで、歯科技工物の製作工程のデジタル化が加速しています。デジタル機器を導入することにより一定のレベル以上の技工物を製作できるようになりました。
しかし実際の現場では、まだまだデジタル化が進んでいないのが現状で、歯科技工士の長時間低賃金という過酷な就業状況が問題視されています。専門学校卒業後5年以内の離職率が75%以上と担い手の減少に歯止めがかかりません。厚生労働省の調査によると、全国に21,000所の歯科技工所があります。その大半が4人以下の少人数で経営している小規模ラボです。 品質向上と人手を補うためのデジタル化ではありますが、システムの全てを導入するにはコストがかかり、そのような投資を行うことができない小規模ラボが数多くあります。このままの状況では、今後歯科技工物の安定供給が難しくなることが危惧されます。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/202008273548-O3-B2o776z9 】
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■提案:小規模ラボでも導入しやすい機材
三和デンタルは、2004年より海外の歯科関連会社と業務提携を行い、10年以上前から歯科技工物製作のデジタル化にも日本でいち早く着手してきました。その中で海外の歯科メーカーの情報を積極的に収集。これまでに7種の模型用スキャナーを実際に臨床で使用してきました。検証の結果、小規模ラボが導入するにあたり、最もコストパフォーマンスに優れているUP3D社の「UP360+」を選定し、全国の歯科技工所に向けて9月1日に販売を始めます。
■展望:スキャナーの販売で目指す歯科技工業界のデジタル化
今後三和デンタルでは、スキャナー導入後の歯科技工物の製作においても小規模ラボ同士の連携を促し、高額な機器の導入を行わなくても製作を進められるバックアップ体制を構築していく予定です。コストパフォーマンスに優れた模型スキャナーの市場拡大は、小規模ラボにおいてのデジタル化の導入にとどまらず、歯科技工士の在宅ワークの推進と待遇改善、日本全国での均一化された医療体制の構築など様々な可能性を秘めていると私たちは考えています。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/202008273548-O4-0HnY17ia 】
●「UP360+」の特長
全顎20秒の高速スキャン。200万画素、精度6ミクロンの高いスキャン精度を誇るハイスピード歯科用モデルスキャナーです。カラースキャンにも対応し、死角なく正確なスキャンが可能です。インプラントスキャンやフルマウススキャン、咬合器のままでバイトスキャン等、様々な機能が装備されています。
● 担当者からのコメント
本製品のスペックがあれば、新たな業務や少しレベルの高い歯科技工物を作る際に問題を感じられることは、まずないと思います。同スペックの機種と比較すると価格は1/2〜2/3の低価格製品です。
■株式会社三和デンタルについて
創業より審美性が高くよく噛める補綴物を提供。「噛めない人を噛めるように」をモットーに全国3,000の歯科医院から毎日約400件以上の依頼を受けています。
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August 30, 2020 at 04:52PM
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