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Monday, September 7, 2020

特急の「密」回避ニーズ、鉄道会社はツアー商品に活路 - 日経ビジネス電子版

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JR西日本は9月11日から新しい観光列車「ウエストエクスプレス銀河」の運行を始める。新型コロナウイルスの感染防止対策として定員を約4割減らし、宿泊などと組み合わせたパッケージツアーとして販売。当初予定していた駅窓口での販売は見送った。鉄道各社は「密」を避けたい消費者のニーズにこたえるために、国の認可が必要な通常の運賃ではなく、柔軟な料金設定ができるツアー商品を活用し始めた。

JR西日本が運行を始める観光列車「ウエストエクスプレス銀河」

 ウエストエクスプレス銀河は、京都・大阪~出雲市(島根県)間を夜行列車として運行する。乗車時間は出雲市行きが約12時間、大阪行きが約14時間と長く、乗ることそのものを楽しむ観光列車だ。JR西日本が17年から運行している豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」とは異なり、手軽に乗れる観光列車として企画された。安価なリクライニングシートや横になれるカーペットカー、プライベート空間が確保できる個室など多様な設備を備える。

 当初は5月に運行を始める予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。4カ月遅れでの運行開始に当たり、幾つかの感染防止策を採った。空気清浄機の搭載や飛沫感染防止パーティションの設置に加え、85人の定員を54人へと約4割減らすことにした。

 切符の販売形態も大きく変えた。当初は通常の列車と同様に、駅窓口やインターネット予約サービスで乗車券と特急券を販売する予定だった。それでは、仮に感染者が発生した場合に、乗客と連絡をとるのが難しい。そこで当面の間、グループの旅行会社・日本旅行が主催するパッケージツアーでなければ乗車できないようにした。

 ツアーに絞った理由は感染防止策の他にもあるようだ。ツアー代金は、大阪~出雲市間を往復とも銀河に乗車する場合で3万1100円(税込み。以下同)から。当初販売予定だった切符は、大阪~出雲市間で片道9770円からだった。ツアーには現地で利用できる観光クーポンや3食分の弁当を含むため、単純な比較はできないが、切符より高めの料金設定となっている。

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