ネクストプラス、真のニーズがわかる「ママ座談会」 女性視点を商品開発に生かす
1423号(2020/09/07発行)7面
「ママ座談会」で女性のリアルな声を聞き出せば、真の顧客目線に立った家をつくることができる。「ママ座談会」とは、住宅会社向けに研修事業などを行うネクストプラス（埼玉県熊谷市）が提供しているサービスだ。
工務店がママ座談会を開催する場合、その工務店で建てた新築のオーナー女性を集めて、住まいに対する要望や不満などをヒアリングする。そこで出た「家にこんなものがあったらいいのに」という意見をプランに取り入れながら、モデルハウスをつくる。例えば、鍵や印鑑を置ける玄関のニッチ収納や充電型の掃除機がしまえるコンセントのついた収納など、実際に家を建てて住んでいるからこその着眼点が生きる。そして、そのモデルハウスをオープンする際には、今子供たちの間で流行っているものを聞くなどして、女性たちからのアイデアを反映したイベントを開催。さらに女性たちにイベントの運営にも参加してもらうことで、彼女たちのママ友なども呼んでもらい、さらに集客の幅を広げることができる。
このようにして地域と接点を持ち、さらに住宅へのニーズを心得ておくことで、集客力と顧客満足度の向上につながる。
「欲しい答えがわかればリフォーム会社でもママ座談会を開催できますから、例えば、水まわりのパッケージをつくることもできると思います」と戸谷信彦社長。
「洗面所のタオルリングが丸いとタオルがくしゃくしゃになってしまうから四角がいいという意見もあるんです。こういうこと知っておけば、提案の際に四角いタオルリングを勧めて、この人わかっているなと思ってもらうこともできます。そんな男性が気づかないようなことを教えてもらい、新たなブランドや商品、サービスを生み出せるので価値があります。座談会で出た意見を受け入れている会社は伸びていますよ」と語る。
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September 07, 2020
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