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Thursday, January 14, 2021

新車に「スポーティさ」ニーズ増加? スポーツカーは減少も「らしさ」求める人が多い理由とは - くるまのニュース

昨今では、かつてほど国産スポーツカーと称されるモデルが減っていますが、軽自動車やコンパクトカーを購入するユーザーからは、「スポーティさ」を重要視するニーズが少なくないといいます。いったい、どういうことなのでしょうか。

全然スポーツカーじゃないけど…「パっと見スポーティ車」が増えた?

 国内新車市場での売れ筋ジャンルは、軽自動車、コンパクトカーやミニバンが過去20年ほど大きな変化なく人気です。
 
 そして、過去5年ほどで急激に存在感を出しているのがSUVジャンルです。ジャンル毎にはこれらのモデルが人気を博していますが、一方でスポーツカージャンルはかつてほどの勢いはありません。
 
 しかし、新車を購入するユーザーの多くは「スポーティ」を重視する傾向は現在も変わっていないようです。いったい、どういうことなのでしょうか。

ミニバンでもスポーティにしたい人は多い? アルファードを購入するユーザーの2割がエアロパーツを装着している?
ミニバンでもスポーティにしたい人は多い? アルファードを購入するユーザーの2割がエアロパーツを装着している?

 国産スポーツカーの全盛期は1980年代から1990年代といわれ、各社からさまざまなモデルが登場しました。

 トヨタ「スープラ」「セリカ」「MR2」、日産「スカイラインGT-R」「フェアレディZ」、ホンダ「NSX」「シビック」「インテグラ」、マツダ「ロードスター」「RX-7」、三菱「ランサーエボリューション」、スバル「インプレッサ WRX STi」など挙げきれないほどのラインナップです。

 しかし、これらの多くのモデルは「平成12年排出ガス規制」により、2002年に生産終了となり、姿を消しました。

 その後、スープラとGT-Rは共に復活を果たしていますが、走行・安全・快適などあらゆる機能が向上したことにより、価格帯は大幅に上昇。かつてほど手軽に手に入るスポーツカーではなくなっています。

 また、スポーツカーはほかのジャンルと比べて販売台数を稼ぐものではなく、多額の開発費を掛けても中々回収しきれないものでもあり、ブランドイメージをけん引する存在ながら昨今では「選択と集中」といった戦略により、新たなスポーツカーが登場しづらい環境です。

 しかし、現在新車の購入を検討するユーザーのなかには、高い走行性能を特徴とするグレードを希望する人や、純正エアロを装着する人など「スポーティさ」を重要視する人は少なくないといいます。

 トヨタの販売店スタッフは、次のように話しています。

「最近の傾向では程よい『スポーティさ』を求める人が多い印象です。そのスポーティのなかには、オラオラ顔と呼ばれるようなメッキ加飾も含めます。

 最近では、アルファードやルーミーなどが純正モデルでスポーティなメッキ加飾が施され、デザイン面における人気の要因となっています。

 また、現行ハリアーは先代モデルよりもスポーティかつスタイリッシュなデザインを採用したことで、これまでとは異なるユーザーを獲得しています。

 さらに、スポーティという意味では、トヨタ車の多くに純正エアロパーツとしてラグジュアリー風な『モデリスタ』とスポーティな『TRD』、最近では『GRパーツ』が設定されており、お客さまのカスタムニーズに合わせて提案しています。

 そのなかで、アルファードでは新車販売時にモデリスタパーツの装着を希望されるお客さまが一定数おります」

 また、アルファードのモデリスタのエアロパーツの購入者は30代から40代が多く、平均年齢は純正モデルに対して10歳近く若返るといいます。さらに、一般的なアフターパーツの装着率は5%を超えるとビジネスとして成功とされますが、アルファード用のエアロキットの装着率は約20%となるなど、ミニバンながらもスポーティなエアロパーツを求めるユーザーは多いようです。

 では、日産車のユーザーはどうなのでしょうか。首都圏の販売店スタッフは次のように話しています。

「GT-RやフェアレディZを購入検討される人は本当にスポーツカーに関心がある人がほとんどです。

 しかし、日産車には多くのモデルにスポーティな『ニスモ』やラグジュアリーな『オーテック』というブランドが設定されており、マーチやノートといったコンパクトカーにも設定されています。

 とくに、先代ノートのニスモ仕様はそれなりに台数も出ていました。しかし、新型ノートに関しては現時点でニスモ仕様に関するアナウンスがないので、先代ノートのオーナーからは『ニスモ仕様は出ないのか』などの問合せを頂いております」

※ ※ ※

 実際に、SNS上では「本当はMT車に乗りたいが、家族もいるのでミニバンに乗っている」、「愛車はノーマルヤリスだけど、GRヤリスが欲しかった…」、「家族もあるのでハリアーに乗っているけど、唯一のわがままでモデリスタのエアロを付けた」というような意見が出ており、出来ることならスポーティにしたいという人は現在も一定数いるようです。

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